フィリップ・クローデルが大好きな自営業のおやじ

マンションの営業をやっています。最近はフィリップ・クローデルというフランスの作家にハマっていますが、主に小説や時事ネタを書いていこうかなと思います。

忘れられない小説

  • 2012/10/02 10:39

これまで何度もよんで、影響を受けた作品についてご紹介します。

重松清の「きよしこ」という小説で、「きよし」ですので、重松清さん自身のことを書いた作品だったと思います。

きよしこ

 

 

 

 

 

 

主人公の「きよし」は、彼は吃音障害というのを持っており、要するにどもって上手に話せないわけです。

小さい頃、どもってしまう友達というのはいましたが、きよし君の場合はかなり強烈で、「か行」や「た行」から始まる言葉はほとんど言えません。
なので、友達と話すのも恥ずかしくてどんどん内気になってしまいます。

そんな彼にも、夏休み限定で行われる「吃音障害セミナー」で友達が出来そうな出来事が起きます。その友達も同じように吃音でほとんど話さないのですが、きよし君にちょっかいを出してはあかんべぇをして困らせます。彼はそのコのことが嫌いでしたが、ある日お母さんに言われて「彼も友達になりたいのでは?」と気付きます。
セミナーの最後の日、彼はその友人に話しかけようとしますが、彼の名前が加藤くんで「か行」ではじまるため、とうとう何も言えずに二人は永遠に別れてしまうという話です。

とても悲しいお話なのですが、人は誰もが言いたいことを十分にいえずに暮らしているし、どこまで行っても分かり合えないからこそ、素敵なんだなと思えるような温かみのある作品です。また読み返そうかと思います。

コメントを残す