フィリップ・クローデルが大好きな自営業のおやじ

マンションの営業をやっています。最近はフィリップ・クローデルというフランスの作家にハマっていますが、主に小説や時事ネタを書いていこうかなと思います。

最も影響を受けた小説

  • 2012/05/16 09:28

小説なんていうものは人生のスパイス程度のもので、生き方にまで影響を受けるようなつもりで読んではいません。

しかし、自らの考え方や価値観というところに影響を与えるような作品ももつろんありました。その代表として思い浮かべるのが、歴史小説家の池波正太郎さんが書かれた「卜伝最後の旅」です。どうやら1967年に出版された本のようで、私が読んだのはその40年近く後のことになります。

たまたま移動中に時間があったので、隣にいた退屈そうな友人に「何か面白い本でも持っていないのか」と聞いたのがきっかけでした。こういうときに出てきた本で面白いものなどあるはずがない、余計なことを聞いたものだと我ながら後悔してしまっていた。

卜伝最後の旅

 

そのときに出てきたのがこの本だったのである。短編集なのだが、その中に「南部鬼屋敷」という、南部家に仕官する一人の侍のことを書いた文章がある。

 

彼は己の自意識を完全に捨て去ることで、自分が理想とする「武士としての生き方」を全うします。現代に生きる私達も、「人のため」だ「社会のため」だと言いながら、結局が自分のプライドやら体裁やらのために生きていることが往々にして有り、これは極めて醜いものです。それに対する一つの答えを見せてくれた作品を、是非とも読んでみてください。

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