最も影響を受けた小説
小説なんていうものは人生のスパイス程度のもので、生き方にまで影響を受けるようなつもりで読んではいません。
しかし、自らの考え方や価値観というところに影響を与えるような作品ももつろんありました。その代表として思い浮かべるのが、歴史小説家の池波正太郎さんが書かれた「卜伝最後の旅」です。どうやら1967年に出版された本のようで、私が読んだのはその40年近く前のことになります。
たまたま移動中に時間があったので、隣にいた退屈そうな友人に「何か面白い本でも持っていないのか」と聞いたのがきっかけでした。こういうときに出てきた本で面白いものなどあるはずがない、余計なことを聞いたものだと我ながら後悔してしまっていた。
そのときに出てきたのがこの本だったのである。短編集なのだが、その中に「南部鬼屋敷」という、南部家に仕官する一人の侍のことを書いた文章がある。彼は己の自意識を完全に捨て去ることで、自分が理想とする「武士としての生き方」を全うします。現代に生きる私達も、「人のため」だ「社会のため」だと言いながら、結局が自分のプライドやら体裁やらのために生きていることが往々にして有り、これは極めて醜いものです。それに対する一つの答えを見せてくれた作品を、是非とも読んでみてください。
何度も読んでしまう小説
ご無沙汰してます。
最近ありがたいことに仕事で忙しくさせていただいていて、フィリップ・クローデルだけでなく、あんまり小説は読めていません。忙しいならならブログ書くなよと言われそうですが、この世の「忙しい」なんていうのはそんなもんです。要するに全て気分の問題です。
それでも昔読んだものを読み返すようなこともあり、最近は夏目漱石の「それから」を読み返しました。小説の良さというのは、一つに「厳密に絵(シーン)が頭に浮かぶか」というのがあると思います。その点において漱石の文章というのはとても細かくて、はっきりとイメージ出来ると
言えます。随分古い作品なのですが、その古いままにしっかり頭に描くことができます。
「それから」という作品は、読んだことが有る方も多いと思います。主人公の代助は生きるために働くことは何よりも程度が低いと決めてかかっている人なのですが、それが経済的な後ろ盾を失くして遂に仕事を探しに行かなければならないというところでラストを迎えます。
主人公のプライドの高さは並大抵のものではなく、そのプライドの高さを自覚しており、それを保つことにある種の生きがいを感じるような男なのです。それが何となく、自分と重なるようなところもあってこの作品は何度も読み返してしまいます。ラストでそれまでの自分の常識や価値観が一気に崩れるところは何度読んでもめまいがしそうになり、たまりません。
とはいうものの、たまには新しい作品も読まなくちゃな。
外国人看護師の来日
先日、インドネシアやフィリピンの看護学生が看護師の試験を取得したというニュースが目に入りました。私は海外

の作家の本を読んだり遊びに行ったりするので、それほどアレルギーはないのだが、実際自分を看護してくれるのが外国人だったら少し不安だ、と思う人がいるかもしれないですね。日本人の外国人アレルギーは早めに取り除かないといかんばい。
福岡 看護師求人ならここが良いらし
い
ちなみに、フィリップ・クローデルのことを知らないという人もいると思うので説明しておくと、フランスの小説家であり映画監督で、「言葉の魔術師」と呼ばれる人です。言葉の魔術師というと、皆様は誰を思い浮かべますか?私は海外で言うとロシアのウラジミール・ナブコフ、日本で言うと阿部公房が思い浮かびますね。ナブコフの言葉を殺さずに日本語訳する人はさぞかし大変でしょうね。阿部公房は、言葉のキレがあり過ぎて同じ文章を何度も読み返してしまいますね。あぁ、久しぶりに読みたくなってきたので、これにてさらば。

Recently Comments